2015年10月26日月曜日

ナイロビの人ブシアの人





ブシアに無事到着し、こちらのオフィスで研修をスタートしました。
ナイロビからバスで9時間強。高速バスでひたすら西へ西へ、ウガンダとの国境ギリギリの所にあるのがブシア県です。
ナイロビこそ町並みも立派だったけど、1時間も走ればアスファルト一本道の脇に小さい集落がぽつぽつだけの田舎道に。茶畑や田んぼ、牛飼いの人が沢山。当たり前だけど国土のほとんどが農地や牧草地であることを実感。ケータイ会社のショップはどの集落にもある。それとコカコーラ。なぜか何処のキオスクでも水とソーダ類は絶対置いてるのです。ケータイはブシアでもほぼ皆持ってます。
隣の席のお姉さんがいい人で、自分のブランケット半分かけてくれるし、サービスエリア(的なとこ)で買ったスナックを一緒に食べながら車窓から見える村や農作物の話をしてくれたお蔭で退屈せず。結構仲良くなれたとおもったら途中で降りるときはあっさり。ナイロビで特によく面倒を見てくれたフタッフとその旦那さんもバス乗り場まで送ってくれて、私は結構お別れさみしいモードだったのにめっちゃあっさり。余韻ないんかい。人によるけど、サバサバしてるというか、ずかずかくる感じではなくフランク過ぎず、程よく優しく身の回りの人を気遣うは当たり前、という感じ。割と穏やかな人が多い気がする。
慣れない地ですが人の優しさにとても助けられてます。

私がブシアに到着した週から雨季に突入し、毎日欠かさず昼過ぎに2~4時間程雨が降ります。加えて今年は10年に一度のエルニーニョ現象で、「これ台風何号だよ」ってくらいの勢いで暴風雨の日もあって期間も例年より長引くらしい。滞在期間中ずっと雨季は悲しいのでクリスマス頃までには気候が変わることを願います。そして雨が降ると大抵オフィスの電源も落ちるので仕事に支障有り。
そんなオフィスはブシア県内のナンバレ市ヘルスセンター内の病院に隣接しており、5名の現地スタッフが活動しています。みんなそれぞれ市内の大学でコミュニティヘルスに関する講義を取ってたりするので、先週は五人そろう日が一度も無かった。現在進行中のプロジェクトは一つで、人々へ向けてHIV/AIDs予防啓発関連のレクチャーやプログラムを行うもの。しかし九月末に前回の資金が底をつき、今は四半期目の資金がくるまでプロジェクトを再開できない状況。ドナーありきのNGOの厳しさを感じます。しかし話に聞いていた通り、皆そこまでやきもきするでもなく、「なるようになるから心配すんな」スタンスで、いたってケロッとしててゆっくり世間話でもしようぜって感じ。諦めなのか何なのか、、受け入れるって大事。

滞在先のホテルのスタッフとの話や、オフィスでの活動から、過去の研修生の足跡を感じる。日本からの研修生派遣は着実に根付いては居るなと感じるとともに、だからこそ受け入れる現地側も私自身もどこか緊張感に欠ける部分出てきてしまっているように思える。プロジェクトが再開すれば少しは引き締まるかなと思うけど、いかんせん一つしかないので波が激しい。もう一つくらい長期プロジェクトが有れば少しメリハリが出るように思う。日本の研修生と現地で共同してプロジェクトを立ち上げるなりして、次の研修生へどんどん引き継いでいけるようなことが出来たら現地にとっても研修生達にとっても尚よいと思ったので、ブシアの平和でアットホームな雰囲気を受け入れつつも、地道にヒントを見つけていこうと思います。



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