2015年11月7日土曜日

ケニア医療サービスの担い手


 ADEOのオフィスは昨年ナンバレに移転するまでは、ブシアの県(county)の管轄下の施設にオフィスを持っていましたが、財政見直し?の際に移動を言い渡され、今のオフィスは市(sub county)の管轄下の病院の敷地内です。公共施設内にオフィスが有るってNGOとしては普通なんだろうか。隣接する病院はsub-countyに属していますが、効果的かどうかは別として、病院とADEOのオフィスで連携している部分も少しはあるようです。

こうした環境なので、医療サービスを各家庭にいきわたらせる末端の役割を担う人を多く目にする機会があります。医療従事者皆が白衣を着ているわけじゃないので初めは患者と見分けがつきませんでしたが。政府の事業の一環でもあるCHV(コミュニティヘルスボランティア)やADEOのプロジェクト内におけるヘルスアクティビストやファシリテーター等呼び名は様々だけれども学生から子持ちの母親など老若男女様々な人によって医療サービスが分担されていることが分かります。NGOや国外の団体の支援に支えられたこの仕組みは専門的な知識を持つ人材を効率よく育てるには限界があるかもしれないけど、コミュニティの力を有効に使った大切な仕組だと思います。
お互いをよく知ったコミュニティレベルで行われるからこそ、情報網の把握や互いに衛生管理に対して啓発し合うなどの行為が活発に行われることが期待できますが、一方で管理体制が緩いものになってしまったり、業務に緊張感が無い面があるのも事実。互いに管理・監督し合うというよりは、互いに容認し合うという面が目立つ気がします。連絡なしにさぼったり、わずかながら支払われる謝礼のために業務に参加する若者も多いのが現状。(そして契約期間などもアバウトにしか決めていないため、もっと払われるべきだのこうので揉める、、)

外から見える制度や仕組みだけでなく、関わる人々の内面的な部分が見えてきたのは数週間活動して気付いた部分だと思います。そしてこういった人のモチベーションや内面部分を仕組みによりよく作用させるために変える事はかなり難しいし、私自身が彼らに与えられる影響なんてゼロに等しいことを痛感。ペースに飲まれないように一人抵抗してあがいているだけな気がする、、。


まだ社会経験は浅い身だけど、日本ではこうはいかないなということが多々あり、これが貧しい国だからなのか、ケニアだからなのか、個人の性格なのか、一概には言えない。

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