2015年11月18日水曜日

ハネムーンフェーズ





時の流れが速いのか遅いのか、ケニアでの生活も一ヶ月。雨季がほぼ終わり、気候が変わりつつあります。これまで少し蒸し暑いなぐらいにしか感じなかったけど今週に入ってオフィスでもかなり暑さを感じます。周りは皆黒人なので日に焼けてる自覚が無いけど、真冬に黒く日焼けして帰国することになるとおもうと不安です。
そんな気候の変化と共に精神的にもいわゆるカルチャーショック理論の第一段階「ハネムーンフェーズ」も終わりに近づいているのを感じます。第二段階がなんだったか忘れたけど「ハネムーン」よりハッピーじゃないのは確かです。
ここまでは色々受け入れてポジティブに過ごしてこられたけど、日々の生活に慣れつつあり、到着したころには感じなかったことや見えなかったものがだんだん見えつつあります。正解は無いんだろうけど、現地の人々との距離感の取り方の難しさみたいなものより感じるようになりました。

お金貸してとか、ご飯おごってとかはやっぱりよく言われます。受け流すのに慣れてきたつもりだったけど、割と人格者だと思っていた人にある日かなり酔いが回った状態でお金貸してくれと言われたり、毎日欠かさず同じホテルのスタッフから顔を合わせる度に「何か持ってきてくれた?」と言われると、少しうんざりしてきました。友達として電話番号を交換しようぜと交換したらそのまま端末送金システムで私のケータイから自分のケータイにお金を送ろうとしてたりして「おいおい」と。仲良くなれたと思ったのにちょっとショックでした。
現地と生活を共にしているので周囲の人と近い距離で、親しくもなれるけれども、結局私のようなアジア・欧米人=お金なのか、と感じることもしばしば。
別に200300円をケチってるわけじゃなくて、自分が普段如何に簡単に人を信じやすく、他人に対して思い込みや勝手なイメージをもって独りよがりになっていたことが多かったかに気付きました。誰かと信頼関係や親しい関係を築くことの難しさを日に日に強く感じます。

こういうアフリカの貧しい地域に、例えば大学の研究チームや外国組織の援助プログラムの一員として団体でくる場合と、今回のように一人で現地に受け入れてもらう場合では関係性の築き方が違うというか。自分と同じ肌の色で、比較的同じバックグラウンドをもっている構成員が居る団体として現地で関わる場合、調査団と調査対象、支援団体と受益者達、と冷静にとらえられる面が少なからずあるように思います。
これまで短いながら参加してきた大学でのボランティア団体を通しての活動は、基本的に参加者達と団体で活動していたので、良くも悪くも悩みを相談したり目標を共有する場があったけど、今回一人で現地に混ざることで、精神的にも、活動内容的にも難しさを感じて、いままでぬくぬくした環境でやっていた事を痛感。
一人だからこその現地との距離の近さだけれど、お互い親しくなってきたからこそ、やっぱり違いもはっきり見えつつある、、と、なんだか一か月前と反対のようなこと言っているような気もしますがまた一か月後には全然違った印象をもっているかもしれません

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